盗聴器の周波数とは
盗聴器にはさまざまな周波数があり、使用する周波数帯やアナログ・デジタル式の違い、また改造などにより、無数のバリエーションが生まれます。しかし、よく使用される周波数は、それほど多くはありません。
盗聴器で実際に使用されるのはアナログ式の盗聴器が多く、その周波数は140MHz〜400MHz帯(VHF・UHF)に集中しています。その理由として、
・盗聴器を製造しているメーカーが少なく、自社製品で互換性があるように周波数を統一することが多い。
・専用の受信機が不要で、普通のワイドバンドレシーバーで受信できる。
・気付かれないよう隠す必要のある盗聴器の電波は、VHF・UHFが一番適している。
などが挙げられます。
最近の盗聴器を発見するためのワイドバンドレシーバーは、最初から代表的な盗聴器の周波数がインプットされたメモリー機能が付いていることが多いため、自分でアナログ盗聴波をスキャンしたいときには便利です。
なお、コードレス電話の周波数は380MHz帯であるため、受信機があれば簡単に通話内容が聞かれてしまいます。電波の飛ぶ距離は100〜500メートル、マンションや高台などでは1〜3キロメートルも飛ぶことがあるので注意しましょう。